Pages

2015/02/18

ワインから見えるフランスの食と農:3. ワインの味わい方


ワインを味わうということは、ワインの製造年度や呼称、ブドウが作られた畑を当てることではありません。ワインを味わうというのは、ワインが眼や鼻、口で惹き起こす感覚を吟味することなのです。当てっこをして楽しめるのも、その後なのです。
ワインの醸造(oenologie)はまた別物で、ワインをつくる技術のことです。

ちょっとソムリエになった気分で

栓は前もって抜いておきます。グラスに約60ccのワインを注ぎ、白いものの前でグラスを傾けて眺めます。赤ワインの場合、グラスの表面にオレンジがかった反射が見えないときは、ワインがまだ若いという印なので、別の容器に移し替え(カラフェ)他方がいいかもしれません。ほかにも同じボトルがあれば、しばらく取っておいて熟成を待つ方がいいでしょう。

次に、グラスを鼻にかざして香りをかぎます。この時、ブション味がしないか確かめます。グラスを回してもう一度かぎます。そして、ひと口、口に含みます。

以上が基本。