【CSフランス語が総力をあげて南仏ヒヨコ豆料理に挑戦!】 料理は素人なのに先生顔の講師M。家ではとてもこんなことできる 立場ではないので大目に見てやってください。 |
けれども、ヒヨコ豆はいにしえよりインドから北アフリカにかけて主要穀物のひとつとして広く食べられてきました。この地域は、インダス文明、メソポタミア文明、エジプト文明という、世界四大文明のうちの三つが栄えたところ。ヒヨコ豆は、栄養価が高く、保存の効く主食のひとつととして、古代文明を支えてきたのでした。英語でchickpea(チックピー)、スペイン語でgarbanzo(ガルバンゾ)、イタリア語でceci(チェチ)、ヒンディ語でचना(チャナ)、アラビア語でالحمص(?読み方わかりません)…。いまも、ヒヨコ豆はこの地域の人々の毎日の生活になくてはならない食品のひとつです。
フランス語ではpois chiche(プワ・シッシュ)と呼ばれています。パリなど、北の方では丸のままゆでたものをよくサラダに入れて食べますが、どちらかというと北アフリカやインドを連想させる「エキゾチックな食べもの」というイメージがあります。しかし、南仏の地中海に面した地方になると、やはり「ヒヨコ豆文明圏」の伝統が根付いているようで、さまざまな形で日常的に食べられています。